6付属器官

皮膚には皮脂腺や汗腺などの器官があります。これらは皮膚の付属器官と呼ばれそれぞれ特殊な構造の働きを持ちます。



6-1  毛器管

◼︎毛幹

皮膚の表面に出ている部分。

◼︎毛包

毛包は毛を取り囲むように形成されており、口唇、手、足底、粘膜を除く全身に分布しています。毛包は皮膚表面から斜めにあり、アポクリン汗腺、皮脂腺、起毛筋(立毛筋)が繋がっています。

◼︎毛根

毛包内にある毛の根元

毛根の下部にあるふくらみを毛球、毛球のくぼみを毛母といいます。

毛球が毛細血管と接している毛乳頭から

毛母に存在する毛母細胞が栄養、酸素運搬を受け、分裂し毛を産生しています。

◼︎起毛筋(立毛筋)

毛包に付属している平滑筋(自分で動かす事の出来ない筋肉)です。

交感神経の影響を受け、寒い時や恐怖、驚きを感じた時に収縮し、鳥肌を立てます。

6-2  汗腺

◼︎エクリン汗腺(小汗腺)

唇など一部を除いて生まれた時から全身にくまなく分布しています。

エクリン腺は真皮内から独立して存在し、皮膚表面に開口しています。

その数は約200-300万個と言われていますが、実際に働く能動汗腺は150万個程です。

汗の成分はわずかに尿素、乳酸が含まれていますが、90%が水分で無味、無臭です。

主な働きとして体温調節、保湿、感染防御などが挙げられ、汗のpHは5.7~6.5の弱酸性で細菌の繁殖を抑制する働きもあります。

また、エクリン腺の発汗は交感神経の影響も受けています

感知性発汗

温熱性‥気温、体温の上昇

精神性‥緊張した時

味覚性‥辛い物を食べた時

不感知性発汗

不感蒸泄(ふかんじょうせつ)‥日常生活において、皮膚表面や呼吸から自然と喪失される水分。発熱、熱傷、過換気状態などで増加

◼︎アポクリン汗腺(大汗腺)

思春期になり発達し、腋窩、乳輪、外陰部、肛門周囲など限られた部位のみに存在します。

アポクリン汗腺は毛包に付属している汗腺で、一般的には黒人や白人に多く日本人には少ないと言われています。

分泌量も少なく、基本的には無臭ですが、汗に含まれるアンモニア、尿素、脂質などが皮膚表面の細菌などにより分解され特有の臭気を発します。

弱アルカリ性であるため、細菌感染を起こしやすい傾向にあります。

6-3  皮脂腺


毛孔を経て皮脂を表皮に分泌する器官で、脂腺とも言います。皮脂腺が特に多く集まる部位を、脂漏部位といい、額や鼻あたりのTゾーン、胸や背中の中央や、へそ、腕や脚の関節の裏側、外陰部などを指します。

皮脂は毛細血管から供給された脂肪分や糖分を元に皮脂腺内の脂肪細胞により合成されます。排出されると表皮の皮脂となり、皮脂膜を形成します。

また、分泌量は性別や年齢、季節などにより変動します。


6-4  爪

皮膚には皮脂腺や汗腺などの器官があります。これらは皮膚の付属器官と呼ばれそれぞれ特殊な構造の働きを持ちます。