9皮下組織

皮下組織は、皮膚の3層構造のうち最下層真皮と筋膜との間に存在します。

皮下組織は大部分が皮下脂肪で構成されている為、皮下脂肪組織とも言われます。

主成分のトリグリセリド(中性脂肪)を貯蔵する役割を持つほか、エネルギーを脂肪の形で蓄える役割もしています。外部からの刺激や衝撃をやわらげるクッションの役割があり、熱伝導率が低い為、保温機能にも重要な役割を果たしています。

◼︎トリグリセリドの構成‥オレイン酸、パルミチン酸

部位や年齢によって厚さは異なりますが、眼瞼、鼻、口唇、などは薄くなっており、

頬、乳房、大腿、手掌足底などは特に厚くなっています。

◼︎身体の皮下脂肪‥約10mm以上

新生児や思春期に皮下組織は発達する傾向にあり、女性は出産に関係して皮下脂肪の暑さは男性よりも厚くなっています

9-1  褐色脂肪細胞

脂肪細胞には、皮下脂肪や内臓脂肪などの白色脂肪細胞と、褐色脂肪細胞の2種類があります

白色脂肪細胞は細胞内に脂肪として栄養を貯蓄しますが、細胞内のミトコンドリアにより褐色に見える褐色脂肪細胞は、脂肪を分解し、熱産生を行います

特に寒い環境下で活性化し、体温調節などを重要な役割を持ちます。

また、胎児や新生児の背部には、多数の褐色脂肪組織が存在し、活発な熱産生を行います。

これまでは、乳児期にのみ存在し、成長するにつれ減少すると考えられていましたが、成人であっても肩甲骨周囲や脊椎周囲に存在していることが明らかになりました。

9-2   肥満

肥満とは体重が多いだけではなく、中性脂肪が過剰に蓄積し体格指数(BMI)25以上の状態を言います。

肥満度の判定

◼︎BMI(Body Mass Index)=[体重(kg)]÷[身長(m)2]

男女とも標準とされるBMIは22.0で、統計上、肥満との関連が深い糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病に最もかかりにくい数値とされています。

また、体重から計算された値ですので同じBMIでも、腰まわりや太ももなど皮下に脂肪が多く溜まっているが内臓脂肪は少ない皮下脂肪型肥満(洋ナシ型肥満)の方は、直接的病気には結びつきにくいと言われて居ます。

一方、筋肉の内側の臓器周囲に脂肪が多く蓄積する内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満)の方は、生活習慣病の確率が高くなります。

9-3   セルライト

セルライトとは、運動不足や冷え、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの乱れ、加齢などによる血行やリンパの循環不良により発生します。老廃物や余計な水分が溜まると脂肪細胞は肥大化し、くっつきあって大きな塊へと成長します。

セルライトを長期に渡りためると、つまんだ際に痛みを感じ、皮膚表面もオレンジの皮のように凹凸が目立つ為、オレンジピールスキンとも呼ばれています。